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他店とは一味違うスーツの拘り装備品

2月に入り、新年度に向けてのスーツのお問合せを多くいただいております。
また5月~6月にかけては結婚式も多いようで、タキシードやゲスト着用のご注文も目立ってきました。

そこで今回は当店の一味違うスーツの拘り装備
5箇所をご紹介いたします。


AMFステッチ(ピックステッチ)
襟のフチなどに入るハンド風ステッチのことです。襟はスーツの印象を決める上でとても重要な部分。
専用のミシンで入れることにより、手縫いのような風合いでスーツの見た目に高級感を演出してくれます。
クラシックなスーツには入っていることが多く、仕立てにこだわったものにはマストな装備といえます。
そのため、このAMFステッチが入ったスーツを着ていると『きちんとしたスーツを着てる人』『服装に気を使っている人』という印象を持たれやすくなります。
AMFステッチのもう一つの効果は襟の型崩れを抑えることです。襟の返りが潰れていると、ペラペラのスーツに見えてしまうのでAMFステッチで留めることでより形崩れしにくくなります。ご自分のスーツにステッチが付いているか是非確認してみて下さい。



・本切羽
スーツの袖口には3つ、4つとボタンがついています。その 多くはボタンが開かない飾り仕様になっています。写真右のようにボタンホールまで作り込まれて開けれるものが本切羽。左は開かない飾りボタン仕様。
昔、お医者さんが治療を施すときに、ジャケットを脱がずに袖をまくる目的で本切羽が作られたともいわれています。
ボタンホールの色を変えて、一番下のボタンを外して着るという楽しみ方もアリです。
本切羽は機能面というよりは、通の人にしかわからない部分ですが、上質・本物を追求する当店では昨年よりすべてのスーツに採用させていただいております。




・裏地共袖

ジャケットの裏地と同じ生地で袖裏も取り付けしております。既製品スーツのほとんどが裏地と袖裏地は違う素材が使用されています。決してそれがダメな事はないのですが、当店は裏地にも統一感を出したい思いからこちらを装備しています。
派手な裏地を選んだ場合は、袖の中からチラリと覗くとまたオシャレさが増します。
当店ではキュプラ裏地を特におすすめしていて、袖裏にも取り付けすることでジャケットの袖通しがとても良くになります。
キュプラ裏地のリピート率はほぼ100%。
私もキュプラに恋しています。ぜひ一度お試し下さい。



・D管留めポケット
ジャケットやスラックスのポケット縁を『D』の形状にステッチを打つことからこの名前に。
よく見ないとわからない部分ですが重要な役割を担っています。
この一番の目的は補強です。特にズボンのポケットには負荷がかかりやすく破れるなんてことも経験された方は多いと思います。D管留めをすることにより負荷が分散され破れにくくなります。
こちらも手の込んだスーツかどうか見極めるポイントです。



・持ち出し付きスラックス
スラックスのホックの上に付いているベルトのような部分。通常はホックだけの使用も多いようですが、持ち出しをつけることで高級感が演出できます。
この仕様にしてベルトレスで着用するのもオシャレですね。持ち出しについては巾や長さも調整できますので、楽しみながら色々なスタイルにチャレンジしてみましょう。


このブログを書きながら、こんな細かいとこまでみないよと思われそうだなと心配もしていましたが、マニアの域なのでご理解下さい。

以上が昨年より採用した装備のご案内でした。

『スーツ着ないよ』『ジャケット着て出かけることないよ』と言われることも多いですが、
『着ない』から『着たくなる』を目標にスーツの良さ、ジャケットの良さをこれからも知っていただけるように配信できたらと思っています。

三重県でお洒落な洋服、オーダースーツをお探しの方はぜひ気軽にお問合せ下さい。
全身コーディネートさせていただきます。




DandySuit 店主

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