BLOGブログ

採寸時のピン打ち・体型補正について

今夏より新しい型紙に変更をしたのと同時に取り組み始めました採寸時のピン打ちについてご説明していきたいと思います。
まずはその方に一番合ったゲージ服を着用いただき、そこからサイズ調整、体型のクセ(着用時のシワ)を実際にピンを打ち消していく作業となります。

ピンの打ち方については大まかになりますが、サイズ調整の場合は縦に打ち、補正に関しては横にピンを打っていきます。
今までの採寸に比べますと随分とお時間をいただきますが、より良いフィット感とシワの少ない服に仕上げるための作業としてご理解の程お願いいたします。


まずは実際のピン打ち風景です。
全体的に大きいため袖幅、ウエスト、着丈の調整をしています。

前から見た着丈詰め。後ろと同じ分量を目安にしてピン打ちをします。

肩幅詰め。肩先に余りが出る場合に左右共に詰めていきます。

パンツの詰め。ヒップ、太もも、ヒザのサイズが大きい場合に調整をします。

次に体型補正についても写真を用いながらご説明いたします。
こちらは実際にオーダーいただいたお客様の事例です。

2ヶ所シワが気になるため補正のピン打ちをしました。
まずは真ん中に大きくシワが入っているのは【反身体】といって、
身体が後方に反った体型で背中の生地が余り、写真のように数本のツキジワが出てしまいます。
姿勢が良い方にもよく出るシワです。

肩甲骨あたりから真横に数本ピン打ちをしていくとシワが軽減されます。

次に前身の鎖骨あたりから斜めに出ているシワ。こちらはゲージ服に対して肩傾斜が大きいため
撫肩】の補正をいれていきます。

肩甲骨あたりから脇下に向かって斜めにピン打ちをしていきます。

こちらが補正を入れて出来上がったジャケットになります。
斜めに入っていた肩付近のシワも綺麗に消えています。

背中のシワも随分と軽減され綺麗な後ろ姿でした。

このようにオーダーした洋服が綺麗に仕上がり、お客様の喜んだ姿を見ると最高に嬉しく楽しい仕事だなと実感いたします!!
まだまだ学ぶべき事、課題もありますが、学び続けることがお越しいただくお客様に対して最大の”おもてなし”ではないかと思っています。

あっという間に秋の気配になってきました。個人的には夏が大好きで過ぎ去っていくのは寂しいですが、仕事上は秋から冬にかけて忙しくさせていただき、皆様にも色々なコーディネートをご提案できる時期なのでワクワクしております。
現在オーダーいただくと11月初旬の仕上がりとなります。
その頃にはおそらく肌寒い時期になっていますのでご検討の方はお早めにご相談下さい。

また10月~11月中旬にかけては成人式用スーツのご予約を沢山いただいており、ご予約が取りづらい場合もありますがご了承下さい。
成人式用スーツの締め切りは11/15を予定しておりますのでお早めにご予約の程お願いいたします。


これからも『上質な本物の洋服』の良さをお伝えし、お客様に満足いただくための採寸技術、トレンドを抑えた全身コーディネートをご提案できるよう努めてまいります。
スーツ・カジュアル用のジャケットパンツ・シャツ・ネクタイ・コート・ベルト・シューズ当店では全て揃います。

三重県でお洒落な洋服、オーダースーツをお探しの方はぜひ気軽にお問合せ下さい。


DandySuit 店主

SHARE!

BLOG TOP